サンタが家にやってくる
11月に入り、あちこちで
クリスマス仕様のディスプレイが目につくようになった。
この田舎でさえそうなのだから
都会ではもっと盛り上がってるのかしら。
クリスマスの事でひとつ悩みがある。
小学五年生(10才)の娘。
実は いまだにサンタクロースを信じているのである。
これもひとえに親(私)の演出が凝っていたせいである。
娘が4才の時、新聞に出張サンタ依頼の募集が載っていた。
市内のNPOの善意によるものだった。
思い出になればいいなと思い申し込んだ。
あらかじめ用意したプレゼントをNPOに託して当日…
サンタのお兄さんは時間どおりに
煙突のない 築40年近い 純和風の家の
玄関の引き戸を開けてくれたのであった。
ところが 娘は一目見て大泣き。![]()
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サンタのお兄さんもばつが悪そうだった。![]()
私は恐がる娘を玄関に残し サンタのお兄さんに平謝り。
サンタはワゴン車に乗って去って行った。
翌年、
「またサンタさん来てくれるかなぁ…。」
「結衣ちゃん泣いちゃったからどうかな。」
「サンタさんに電話したいんだけど。」
「えっ? …じゃあ手紙を書けば。」
「そうする。」![]()
娘は なにやら
書いてうちの新聞受けに入れたのであった。
翌朝、新聞受けを覗き
「サンタさん、手紙読んでない。」と落胆。![]()
また入れて置くように言って、
深夜 私がこっそり新聞受けから回収した。
その年のクリスマスには 祖父母と協力し、夜テレビを見ている間に
気づかれないように表へ回り 玄関の前へプレゼントを置き
「玄関で音がしたよ、サンタさんかもしれないから見ておいで。」と
娘に見に行かせて大成功だった。その方法で去年まで通してきた。
今年もサンタさんに手紙を書くと言う。
実際に見たのだから彼女にとって疑う余地はない。
さすがに私達もこのままではいけないと思う。
でも 何年も信じてきたものを ぶち壊しにしたくないので
サンタさんは 10才までの子供のところしか来ないんだよ
と言ってきかせた。
今年でこの小細工も終わりだ。
でも 頬を真っ赤にさせ
プレゼントを持って興奮した娘の顔も 今年で見納めかと思うと
ちょっぴり寂しく思う。
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